平成27年度 第4回建築功労賞受賞者

 

建築大工

高島 博志(高島建築)

伝統工法を生かし、雪国の地域に適合した数多くの店舗、住宅等を施工し、木材は国産材・県産材を主力に使用するとともに、常に品質確保に重点をおいた地域の住まい造りに貢献している。

また、多年に亘り魚津建築高等職業訓練校の指導員として概論・構造・力学などを熱心に訓練生指導にあたり、その後、同校校長や同校会長を務め、学校運営全般に多大な尽力をしてきている。

建築大工

松本 清久(松本建築)

八尾町内工務店でつくる「八匠」の一員として八尾町の歴史的個性を生かし、「八尾のイメージをつくる町並み」を目指し、伝統工法による木造の家造りを推進している。

また、これまで12人の弟子を育成し、何人もの弟子を独り立ちさせるとともに建築組合の役員として、大工の職人意識向上や後継者育成事業に力を注ぎ、技能研修会、講習会等を開催し後進の指導を行ってきた。

瓦葺工

笹川 昇(笹川瓦商店)

瓦工事暦40年の中で技術を磨き、特に入母屋の隅棟の反りのつけ方及び隣棟との取合いの納め等が独特の技術として皆の範となっている。

平成19年~22年には組合主催の技能講習の講師として、平成23からは技能検定の検定員として、永年築いた技術の基礎等を指導に活かす等、瓦工事技能の向上に努めている。

建築板金工

谷井 清(有限会社谷井板金工業)

常に技能の研鑽に励み、伝統技能を継承しつつ新技術にも挑戦し、一般住宅から大型物件あるいは神社仏閣まで多くの物件を手掛けてきている。

創業以来、多くの従業員を富山県職業訓練校に入校させ、技能・技術の向上に努め、また技能講習の講師として伝統技術の伝承に積極的に参加協力し、特に青年部及び後継者の育成と板金業界の発展に努めてきている。

石工

萩原 輝男(萩原工業)

取付け工事における信念は常に外れない工法の選択による安全性の追求であり、立山カルデラ砂防博物館や高岡御車山会館等多くの大型公共建物を手掛けてきた。

後継者育成の面では、技能検定試験の事前講習の講師を何度も務めるとともに、元請業者に対し元々の左官業で培った技術向上も含めた改善・提案を行い、同業者や現場施工図担当者等の技術向上に繋がっている。

鉄筋工

屋敷 治夫(有限会社屋敷鐡筋工業)

これまで、高岡急患医療センターや砺波東部小学校など大型工事を多く手掛け、それぞれ工期短縮や高層階・長大建物での作業の効率化等困難な課題を克服して、無事完成させてきている。

また、技能検定講習の指導員として多くの合格者を誕生させ、平成21年に職業訓練指導員として、平成26年から技能検定委員として、後進の指導に力を注いでいる。

配管工

岡山 幸弘(ダイエー設備工業株式会社)

管工事業に34年余り従事し、これまで多くの公共工事に携わり、現場施工の高い技術力は勿論のこと、正確で着実な責任感のある現場管理に努め、信頼を得てきている。

また、部下に1級配管技能士、2級管工事施工管理技士、給水装置工事主任技術者、配水管技能士等の資格を取得させ、多くの能力の高い配管技能者を育てた。

8.電工 常光正夫 修正後

電工

常光 正夫(増山電業株式会社)

若い頃より電工として多くの経験を積み、その後、現場代理人・監理技術者として著名な建築家設計の富山国際会議場やさらに海上60mの高所での作業を伴う新湊大橋等の難しい工事を無事完成させた。

後継者育成面では、工事管理や実際の現場作業を通して、あるいは工事部長として経験を活かした社内技術講習会を開催し後進の技術レベルの向上に努めている。