建築技術講習会[老子のタオ(道)と有機的建築について]

一昨年、壮年部は『プロフェッション委員会』として生まれ変わりました。
設計・施工の悩みを委員同士で相談したり、新しい技術BIMの勉強会、 また
ジャズ鑑賞 (コットンクラブ)も楽しみました。
更に建築技術講習会を(7/26、9/13、11/15の日程で3回)開催しました。
今回は、その中の一つ「老子のタオ(道)と有機的建築について」ご紹介 します。

◇ 日  時:平成26年7月26日(土) 18:30〜20:30
◇ 会    場:サンシップとやま(富山県総合福祉会館)703号室 富山市安住町5-21
◇ 講    師:上梅澤 保博氏(上梅澤建築設計事務所代表)
◇ 内  容:老子とフランク・ロイド・ライトの思想の共通点

ライトとは、右でも、飛行機を発見した人でもなく、もちろん軽いわけでもない!
建築の世界でのライトとは、フランク・ロイド・ライトのことです。
建築家フランク・ロイド・ライト

昔、設計の仕事を始めたばかりの頃、先輩からライトの図面をトレースするように
教えられましたが、簡単にトレース出来る代物ではなくて、唯々眺めていました。
囲碁の高段者は、古い棋譜をならべて勉強すると聞きます。建築も良い建築の図面を
描いて、設計意図・建築手法を読み取り、創造力を養いたいです。

ライトの提唱した有機的建築と相対立しているのが、コルビジェの機能主義建築ですが、
好き嫌いは別にして(私はどちらも好きです・・欲張り)、有機的建築とはどのような建築
なのか、上梅澤委員長が自ら見てきた、ライトの設計した建築の写真を基に学びました。

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講習会の様子

 

次はタオです。
taikyokuzu

タオ(道・ドウと読む)は老子の唱えた思想で、宇宙との調和の中で生きる
ための道、人間の体もひとつの小宇宙ととらえ、無為自然な生き方をする
老子は生まれた時から老子(偉大な人物・年老いた教師とも言われている)と
呼ばれていたわけでなく、本当の名前はどうだったんでしょうか?
キリストの生まれる前のことですから、老子は、人間はいかに生きるか、
どう自然とバランスを取りながら生きるかを考えた人で、その中でもタオとは何か?
かなり哲学的で簡単に説明できません・・・。

 

老子画像
(老子の写真)
老子は紀元前5世紀頃の生まれで、当然ライトより年上である(生きていれば)
ライトは老子のタオにどのような影響を受けたのか、接点や共通点はあるのか、
建築とはどのようにあるのが自然な姿なのか?視点を変え、あらためて建築を
考える機会を得る事が出来ました。

あながち、宗教や哲学・思想の話をすると熱くなるのは、誰も簡単に自分の心の
中に踏み込まれたくない防衛本能のようなものが働く。
しかし、いったん入り込んでしまったらなかなか抜ける事が出来ない。どう生きるか、
何を感じるのか、むずかしい話になってきました・・・(^^;

夜も更けて
少し硬くなった頭を柔らかくするため、古里あゆさんのボーカルと、トミー松浦ジャズ
バンドのライブハウス、コットンクラブへ移動!!
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正直ジャズはわからない(いや音楽すべて)
でも、あゆさんが英語(たぶん)の曲をなまめく伸びやかな声で
気持ちよさそうに歌っているのを聞いていると、こちらが気持ちよくなる(^^v
お酒も手伝って、少し甘美なこの世とは思えない、しばし陶酔の世界へ...。

今年も、続編がありそうなので、興味のある方は、是非参加して頂ければと
思います。

プロフェッション委員会 庄司

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