日別アーカイブ: 2015年3月1日

きほんのBIM勉強会 その1

◇ 日 時:平成27年2月13日(金) 18:30〜19:30
◇ 会 場:建築設計会館3階
◇ 講 師:福井コンピュータホールディングス株式会社
GLOOBE担当)菅原氏
◇ 内 容:
BIMとは、コンピューター上の建築3次元モデルに、コストや仕上げ・管理情報
などの属性を追加したデーターを、設計から維持管理までの全工程で活用するための
解法であり、設計の流れです。
外国ではかなりの比率で設計に用いられ、日本でも大手設計事務所・ゼネコンが導入
しており、手描き図面が2次元CADに移行したように、避けては通れない技術革新です。

資料写真
GLOOBE資料

プロフェッション委員会では、委員会活動の一環として、唯一日本製のBIMソフト
GLOOBEについて、基本勉強会ーその1回目を行いました。

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勉強会の様子

以下は、参加したメンバーM.Sさんの感想です。

講義は、福井コンピュータアーキテクト(株)菅原様のBIMソフトGLOOBEを
使ったデモンストレーションで始まりました。
そもそもBIM(ビム)とは、Building Information Modelingの略で、
コンピューター上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、
材料・部材の使用・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報
モデルを構築することをいう。(国交省ガイドライン用語の定義より)
なんのこっちゃか、全然わからん。
日本語なんだけど、まるで志の輔の「みどりの窓口」みたい!
わかりにくいはずです。
これは概念(コンセプト)ですから...、なおさらわからん(^^;

もともと、1987年にアメリカで生まれ10社ほどがソフトを開発していて、
日本では、2009年くらいから導入され、現在では大手設計事務所・大手ゼネコンは
すでに活用しているGLOOBEは、国産初(日本の法律に対応している)のソフトです。

これは、テクノロジー(コンピューター)の進化に伴い、2次元から3次元とビジュアル化
された設計図に建築情報を加え、さらに業務の効率化を図り、煩雑な法規制などを
すばやくデザインに生かし、構造、設備、省エネ、積算、施工、さらに維持管理まで
一貫することでクライアント、設計者、施工者が情報を共有するシステムです。

では、具体的に何ができるんだって...!?
・プレゼンテーションが容易にできる。
・企画から基本設計の時間が、大幅に短縮できる。
・3次元のモデルをコンピューター内で作ると同時に、2次元の図面(平面・立面・断面)を
作成する。
・法規との不整合(逆日影・逆天空率など)を自動的にチェック。
・今使っている2次元CADから、簡単に3次元化することができる。
・設備などの干渉チェックが、すばやくできる。
・整合が取れたミスの少ない図面ができる。
・・・・・ まだまだありそう!!

それで、どう仕事が変わるのか?
・デザインが向上し、仕事が取れる。
・業務プロセスが改善し、経営効率が上がる。
・機能とプロポーション、同時に考えることができる。
・・・・・ 導入してもいいがかな?(^_^)

費用対効果からはメリットがありそう、でもそんな仕事があるかな~?
マスターするまで時間がかかるし~、サポートはちゃんとやってくれるのかな~?
不安要素があるとしたら、デザインを優先した設計になり、施工技術、ディティールの
不完全さから、漏水や強度不足が起きるのではないか?・・・注意したい!!

デモ版を体験してみて、
今まで、JWで手描き感覚の図面を書いてきましたけど、初めてCADに接した時より
はるかに異次元な感覚、頭の固さも手伝ってか「モデル入門編」すら、のみこめません!!
ただ、2D画面横に3Dが出来てきますから、本当に建築が出来上がっていくリアリティが
あります。

アナログ人間が、40年前に設計の仕事を始めて、世の中の流れとはいえ、これほど有り様が
変わるとは、たぶん後10年もすればBIMは常識になり、さらに進化のスピードは加速し、そこに
できる都市、建築は3Dを代表した建築家ザハ・ハディドの建築みたいになっているかも...。

ただ、機械が人間の弱い部分や未成熟な部分を補っても、本来の人間性を失わない心が豊かに
なる建築を創って行きたい。
今日は「きほんのBIM(ビム)勉強会 その1」なので、たぶんその2もあるのかな?
この異次元な世界は、体験しておいた方がいいかも ・・・。
目からうろこです!!

プロフェッション委員会 庄司