建物見学会(15:30~17:00)
富山市神通町にある富山県立雄峰高等学校を共同設計者で
プロフェッション委員でもあるGA開発研究所の柴田裕弘氏と
学校の事務局の方に案内して頂きました。
(設計はプロポーザルコンペで選定された、GA開発研究所と
建築科学研究所の共同設計だそうです。)
敷地は東側をさくら通りに面した旧富山市愛宕小学校の跡地に
あり、新校舎は平成25年4月に開校しました。
建物は、さくら通り側に、オープンスペースを設け建物を道路から
セットバックさせ、ケヤキ並木がある歩道に広く開放した気持ちの
いい空間からアプローチしています。
アプローチから、プロムナードを中央に北棟、南棟、東棟、西側を
体育館で囲み、北側に駐車場、体育館西側にグランドを設けた配置と
なっています。
中央にプロムナードを設けることによって、近隣の住環境を考慮、
採光や換気、機能の明確化、そして体育館のピロティを経由して
グランドに抜けることができる都市型の学校建築となっており、
コンペ案の中で中央にプロムナードを設けたのは、この案だけ
だそうです。(これがコンペの勝因かも?)
外観は、さくら通りに壁面線を合わせた縦ルーバーが、ケヤキ
並木と連続し、落ち着いた色彩で周辺街並みと調和していました。
内部は、明快なプランと、プロムナードからの採光で明るく、
木を多用し暖かい雰囲気をかもしだしながら、借景としたケヤキ
並木を内部まで取り込んでいます。
富山県立雄峰高校は定時制(昼単位、夜単位)、通信制、専攻科
からなり、併設して県民カレッジ富山地区センターとして、老若男女が
生涯を通して学ぶ場でなっています。
特に、専攻科は調理師養成課程として、調理実習室を充実させ、外部
から講師を招き、働きながら学ぶことができる、優れたものです。
事務局の方からは、職員や講師を含めると約150人が勤務している
との説明がありました。県立高校は冷房設備が認められていないので、
建物が以前より明るくなり好評な反面、夏季の授業になると年配の生徒
さん からは不満も出ているとの本音の話もありました。
私自身、若い時にあまり勉強しなかったので、生涯学習とスキルアップを
図るため、このような学びの場があれば、もう一度勉強してみようと思い
ました。
今回は女性部会からの参加者も含め、10人が参加しました。
設計者の意図や苦労した話が、 直接聞ける機会に感謝すると共に、今後も
このような見学会があれば参加したいです。
詳しくは、
GA開発研究所のホームページ、http://www.ga-kk.co.jp/news/130709.htmlを
参照 してください。
平成27年度の活動報告会(17:30~20:00)
昨年と同様、電鉄富山駅ビルにある「炉端長屋一一(いちいち)」において、
楽しく行われました。
【参加者コメント】
見学会の後に、「炉端長屋一一」にて 活動報告会がありました。
27年度は建築技術講習会が、3回開催されました。そのなかでも、上梅澤氏の
建築探訪の講習会はとても楽しく、1000枚を超える写真と、温かみのある解説が、
聴いている側も探訪しているかのように感じることができました。
この日は見学会で構内をぐるりと歩き、駅前までまた歩き・・・一一の「まず、
始めの一杯」はとても美味しいものでした。一一のコースは、本当に絶品です。
ここでお品書きを紹介したいのですが、皆様の楽しみをとってしまわないように
ほんの少しお伝えします。
「さつまいものアイスクリーム!」おいしかった~。
普段の活動は女性一人なのですが、今回は女性部会の酒井さんと、新部長の水木
さんに参加していただき、とても楽しい報告会になりました。