日別アーカイブ: 2019年11月25日

となみ野建築探訪2019③谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館と金沢の谷口建築巡り

11月24日(日)、となみ野建築探訪③谷口吉郎・谷口吉生記念 金沢建築館と金沢の谷口建築巡りに行って参りました。砺波支部以外の方を含め8名の参加です。金沢建築館は建築・都市についてのミュージアムとして本年7月に開館。金沢の名誉市民第一号の建築家 谷口吉郎氏の住まい跡地に、吉郎氏の長男で、国際的に著名な建築家である谷口吉生氏の設計により建設されました。今回はこの建物を中心に金沢近隣にある谷口建築を巡る旅です。当日は朝8:10に集合しレンタカーを借りて出発。

朝一番で石川県立伝統産業工芸館(1958)を見学し金沢建築館の開館を待ちます。その後金沢建築館に向かい、学芸員さんの解説を聞きながら見学させて頂きました。午後からは鈴木大拙館(2011)、最後に金沢市立玉川図書館(1978)を見学です。谷口さんの建築は凛としていて拘りが見えつつ奇をてらうことがないため、驚きがあると言うよりは心が落ち着く空間と言った感じです。金沢建築館では迎賓館赤坂離宮和風別館「游心亭」の主和室と茶室を忠実に再現してあり、その場はやはり繊細で落ち着きます。今回は特別に結界のなかにあり普段来館者が座れないお茶室周囲の椅子に座らせて頂くことができ満足です。企画展示では谷口吉郎氏の卒業設計(実図面)があったり、とても興味深く拝見しました。鈴木大拙館もとても素敵な建築空間で周囲との関係がとても良い建築になっています。伝統産業工芸館や玉川図書館はさすがに古さを感じます。今の谷口さんの作風とは異なります。それぞれの施設はどれも来館者が多数いらっしゃることが印象的です。

お昼は昭和32年創業で行列の出来る老舗洋食店「グリルオーツカ」でハントンライスを頂きました!開店と同時に到着したのですが既に30分待ち。素敵な建築を観て、金沢の街を歩き、美味しいものを食べて満足の視察です。このような小さな旅は見学物件によって参加者が全然異なることも面白く感じます。今回は前回よりもアダルトな旅でした。また、近隣の良い空間やとなみ野で建設中の建築など探訪出来たらと思っています。皆様も参加してみませんか?

となみ野建築講座2019①中止とさせて頂きました

令和元年10月13日、となみ野建築講座2019①「となみ野で休日の行う応急危険度判定現場研修会」を予定しておりましたが、前日の台風19号の影響を受け、やむなく中止とさせて頂きました。ご協力頂きました砺波市様、講師の鵜野様、参加予定だった皆様、その他関係者の皆様にこの場を借りてお詫び申し上げます。今回は砺波市様の協力を得て、市所有の解体直前の特定空家を利用し、休日にとなみ野で実施する木造住宅の応急危険度判定現場研修会を予定しておりました。建築設計三会と砺波市との防災協定の締結をきっかけに、応急危険度判定士の資格の有無に関わらず、出来るだけ多くの人が興味を持ち、実践的な応急危険度判定士を数多く輩出することを目的にしておりました。前日までは台風の進路予想や天気予報等から当日砺波市では大きな被害もなく実施出来ると進めておりましたが、日本全国の被害状況から中止する運びとなりました。今回は殆ど準備を終えており、特に講師には事前に段取りに多くの時間を割いて頂き感謝しております。今後も小矢部市、南砺市との防災協定締結が見込まれており、となみ野の応急危険度判定士の需要は高まります。より地域に必要とされる建築士・建築士会を目指して準備を進めて参りたいと存じます。この研修会もおりを見て再度設定出来ればと考えております。皆様のご理解ご協力を宜しくお願い致します。