「県産材こどもの城づくり事業」の流れ
※各イベントの開催時期はあくまで目安で、開催年度によって多少前後する可能性があります。
■事業開催施設の募集(1次応募)/5月頃
富山県の全施設(幼稚園・保育所等)へチラシを配布
■事業説明会/6月上旬
1次応募して下さった全施設に対して事業の説明会を行います。
ここで、事業趣旨、事業内容、開催条件など当事業のことを
しっかりと理解していただきます。
説明会後、事業参加意思が変わらない園からは最終応募をいただきます。
最終応募をいただいた施設が開催棟数を超えた場合は、選考会にて開催施設を決定します。
■選考会/6月中旬
応募していただいた各施設には選考基準を公表し、
選考公開で選考項目を内容として発表していだだきます。
必要によっては、質疑させていただきます。
その後、審査員による投票を行い、得票数が最多となった施設が
当選となります。
■開催施設顔合わせ/6月中旬(選考会終了後に行うことを基本としております)
選考会が終わると、当選施設のみ残っていただきまして、
施設の担当者と実行委員との顔合わせを行います。
全体の流れを再度確認すると共に、保護者会への事業説明会の段取りを決めます。
この時に、園児たちを4~6名程度にグループ分けしていただくようお願いしています。
(グループはこの後事業を進める上で必要になります。)
■保護者会事業説明会/6月下旬~7月上旬
開催施設の保護者会全体に対しての事業説明を行います。
園児たちに「夢のおうち」を描いてもらうという宿題を依頼します。
■夢のおうち発表会&ペーパーハウスをつくろう!/7月中旬
保護者会事業説明会の時に宿題依頼した
園児たちの「夢のおうち」を発表していただきます。
発表会後、グループごとに1m×1m×1m程度のダンボールハウスを
組立・装飾・発表していただきます。
出来上がったものは園に寄贈となります。
■設計/7月下旬~
園児たちに描いてもらった「夢のおうち」の絵をもとに、
(社)建築士会 青年部会が中心となって「こどもの城」の
設計を進めます。
■森の見学会/8月上旬
園児・保護者・先生たちに実際の森を見学していただき、
各種イベントを織り交ぜながら、県産材の状況や森林林業の
大切さを学んでいただきます。
■設計打合せ/8月中旬
開催施設の担当者と「こどもの城」の設計についての打合せを行います。
■設計図説明会/8月下旬
開催施設担当者との打合せを踏まえて手直しされた設計図について、
開催施設と保護者会への説明会を行います。
■大工さんの加工作業/9月上旬~10月上旬
設計図をもとに発注された木材が届くと、
大工さんが加工作業を開始します。
■塗装作業・基礎作業/10月上旬
大工さんが加工した材料を施設に運び込み、
園児・保護者・先生方と共に塗装作業を行います。
同時進行で、建築士会員が「こどもの城」の基礎づくり作業を行います。
■建て方作業/10月中旬
いよいよ「こどもの城」が形になる日です。
園児たちが塗装した木材を大工さんが組み立てていきます。
大工さんが組立作業している間に、園児たちには
別の作業に取り組んでいただきます。
想い出のつまった建物になるように、こどもの城に
取り付ける板に絵を描いてもらうのです。
次はその板を張っていきます。
園児と保護者の共同作業です!
さあ、建物が概ね完成すると「上棟式」の準備。
園児たちが待ちに待ったイベント、「お菓子まき」です。
見事建ちあがった「こどもの城」を前に子供たちは遊びたくて仕方ない!
という様子ですが、それは大切な検査が終わってから。
竣工式までの我慢です。
■自主検査/10月下旬
実行委員会による自主検査を行い、危険個所がないかチェックします。
子供たちに安全に遊んでもらうための、とても大切な作業です。
■中間検査/10月下旬
竣工式において園児たちに解放する為に、富山県による中間検査を受けます。
二重のチェック体制で、より安全性を高めます。
■残工事・手直し工事/10月下旬~11月上旬
残工事と検査による指摘事項の手直し工事を行います。
これによって本当に「こどもの城」が完成することになります。
■竣工式・引渡し/11月上旬
いよいよ「こどもの城」が園児たちに開放される日です。
竣工式では、遊具の説明、取扱上の注意、県産材プレートの取付け、
全員での記念撮影などが行われます。
その後は園児たちにおもいっきり遊んでいただきます。
最後に、メンテナンス方法も記載した報告書をお渡しし、遊具の引渡しが完了となります。
■完了検査/12月頃
富山県による完了検査を受けます。
■卒園式/3月頃
「こどもの城」をつくり、そして「こどもの城」でいっぱい遊んだ
思い出を胸に子供たちは卒園式を迎えます。
この事業が、関わった子供たちの心にずっと残っていくものに
なってくれると、とても嬉しいです♪
■経年検査の実施
「こどもの城コンテンツ」カテゴリーアーカイブ
過去に事業を開催した施設一覧
「県産材こどもの城づくり事業」開催施設一覧
※富山県の委託事業となったのは2007年(平成19年)からです。
2005年(平成17年)
新湊保育園[射水市]
2006年(平成18年)
みどり野幼稚園[富山市]
2007年(平成19年)
晴雲幼稚園[富山市]、牧野保育園[高岡市]、みつば保育園[高岡市]、井波第一保育園[南砺市]
2008年(平成20年)
高波幼稚園[砺波市]
2009年(平成21年)
藤ノ木幼稚園[富山市]、双葉保育園[高岡市]
2010年(平成22年)
同朋幼稚園[滑川市]、新湊中部保育園[射水市]
2011年(平成23年)
さみどり幼稚園[富山市]、二塚保育園[高岡市] → 現在事業進行中です
こどもの城写真集
ここでは過去の各開催施設における「こどもの城づくり」の様子を紹介します。
事業の流れは同じですが、その時々の思い出、出来上がる「こどもの城」は様々で、
それぞれの施設の特色が良く出ており、まさに十園十色という感じです♪
この写真集で、事業の魅力や子供たちのイキイキした様子が少しでも伝われば、と思います。
それでは、ご覧になりたい施設を選んで下さい。
みどりの幼稚園 [富山市] 2006年
晴雲幼稚園 [富山市] 2007年
牧野保育園 [高岡市] 2007年
みつば保育園 [高岡市] 2007年
井波第一保育園 [南砺市] 2007年
藤ノ木幼稚園 [富山市] 2009年
双葉保育園 [高岡市] 2009年
同朋幼稚園 [滑川市] 2010年
新湊中部保育園 [射水市] 2010年
過去の参加施設募集チラシ一覧
事業について
富山県と(社)富山県建築士会が共同で主催する
「県産材こどもの城づくり事業」について説明します。
【事業目的】
保育園・幼稚園の園児が、共同で県産材を利用した木製遊具の制作を体験し、
また森とふれ合い、人や環境にやさしい木材の良さを理解することで、
県産材利用の推進を図るとともに、親子間の交流を深める。
また、建築士会会員が単に建物の設計や施工といった視点からではなく、
これからを担う子供達と自分達と同世代の父兄の方々と共に同じ視点からの
ものづくり事業を通じ、共に学ぶことを継続して行う。
それにより、一般県民へ事業内容や建築士の職能を啓蒙していく。
【主な事業概要】
1.開催園にて、園児親子に自分たちが思い描く「夢のおうち」を実際に絵として
描いていただき、「夢のおうち発表会」にて発表する。
2.青年建築士が、園児たちの「夢のおうち」のデザインを基に遊具の設計を行う。
3.設計図を基に建築士会員の大工さんが、墨付け作業やきざみ作業を行い、制作過程を
園児親子に理解してもらう。また、園児親子・建築士会会員にて、木材保護塗料
を用い共同で塗装作業を行い、人や環境にやさしい木材の良さを体験してもらう。
4.園児親子と園職員・建築士会会員との共同による遊具の組み立て作業を行い、
ものづくりの楽しさや共同作業による連帯感、制作過程を体験してもらう。
5.専門家による「森の見学会」を開催し、県産材の状況や森林林業の大切さを学んでもらう。
※この事業は「水と緑の森づくり税」を利用しています。
【事業のあゆみ】
■平成17年 青年部会事業である「小さな家づくり事業」として産声を上げる
「小さな家づくり事業」は、子供たちや父兄の方々にものづくりの喜びや、人と人とのつながり、
一丸となって物事を成し遂げる喜びなど「地域交流」事業を目指しスタートしました。
■平成18年 「県産材の使用」と「森の見学会」が事業に加わる
建物に使われる富山県産の材木が山でどのように育てられているのかを遊びながら学んで
もらうことで、木に親しみを持ってもらい、森の重要性や県産材の需要拡大を図りました。
■平成19年 「県産材利用促進事業」として、県からの委託事業となる
平成17年度、平成18年度の事業内容が評価され、富山県からの委託事業となりました。
この年は4施設での開催となりました。
■平成20年 引き続き委託事業を継続し、事業の質の向上を図る
開催施設を4施設から1施設に見直し、
一度初心にかえって企画・運営・管理をよく協議し、事業の質の向上を図りました。
■平成21年 引き続き委託事業を継続する
前年度より1施設増えて、2施設での開催となりました。
■平成22年 引き続き委託事業を継続する
前年度と同様に、2施設での開催となりました。
■平成23年 引き続き委託事業を継続する
前年度と同様に、2施設での開催となりました。(本年度)