日別アーカイブ: 2012年7月25日

職人に聞く!よくわかる瓦屋根講座

瓦工事業協同組合さまと建築士会青年部会の共同主催により
瓦について共同研修会を開催しました。
  『職人に聞く!よくわかる瓦屋根講座』
三州瓦の耐水性能について
      防音性能について
      耐火性能について
      断熱性能について
      耐久性能について
      耐寒性能について
      耐震性能について スライドを使ってわかりやすく説明がありました。瓦の良さを再認識!
Q&Aとして瓦組合さんが答えてくれました。
    Q.瓦を留めるのに釘と銅線があるが用途が違うんですか?
    A.銅線と釘(SUS)では釘打ちのほうが早くコストも銅線より少なく済みます。
      決して銅線がいいわけではなく、SUS製釘の登場で時代の流れがおおきい。
    Q.種類、強度は違うの?
    A.和型、洋瓦と多様な種類があり、強度の違いはありますが曲げ破壊強度はJIS規格を
      満たしています。今の技術ではちょっと平板が強度が低いみたい・・。
    Q.雨漏りの原因は瓦だから?割れてるから?
    A.瓦の割れによって雨漏りが発生しますが、雨樋、アルミサッシなど瓦以外の理由も多いです。
      瓦自体は長持ちするため(30年~100年以上)、下地等の経年劣化が原因になることも。
     
     ・・・たくさんの初歩的な質問にも答えて頂きました。
1.jpg
49版(右の黒い瓦)と53版(左の銀色の瓦)の違い、下地の説明を浜田さんが熱弁!
瓦葺き体験 ①ノシ瓦の下処理をしよう
2.jpg
士会メンバーもノシ瓦の銅線留めに挑戦!
『こう引っ張ってクルッと輪を作って引っ張ると切れます』
・・・・何度やっても・・意地になって頑張る小澤さん!
3.jpg
このようにしてから屋根に上げ、ノシを葺きます。
さすが!プロの仕上がりはきれいだ。
瓦葺き体験 ②53版瓦を釘打ちしよう
4.jpg
『瓦桟に瓦を引っ掛けて・・』
『ここの墨に合わせて・・』  さぁ打って下さい!
5.jpg
この下地と瓦の間の通気層によって防音・断熱・耐久性能を維持できる。
瓦葺き体験 ③49版瓦の銅線留めに挑戦
6.jpg
『桟の下から銅線を出して』
『同じ力でクルッと2回程まわして』
『輪を作って引っ張る』
・・・・いや~むずかしいですね~
質疑応答
 7.jpg
普段疑問に思っていることをやり取りし、専門家としての意見を交わしました。
『はいっ、私がお答えいたしましょう』・・・・・。。。
と、いうことで。
こうなりました。
『すべての出会いは良き出会い』 かんぱ~い!
8.jpg
また、意見交換・親睦を深めました。
前部会長の小山さんと瓦組合の稲村さんの2年越しの企画であり
温めていた思い 
そして・・・
ひとりの力は微力かもしれないけど 集まり繋がれば大きな力となること を感じました。
伊田