【研修会報告】チームで解決!住宅改修

チームで解決!住宅改修 ~建築士と介護支援専門員等との合同研修会~
平成25年2月2日(土)午後2時から 富山大学高岡キャンパス(芸術文化学部)
 みなさん、一般に、家を直すときは建築屋さん、体が不自由になってこれば病院や介護事業所などに相談されると思いますが、では、体が不自由になって家を直そうとするときに、どこに相談されるでしょうか。
 医療、福祉、介護、建築・・・窓口はどこでもよいのであって、専門家がチームとなって、それぞれの専門性を補完し合って、ご本人やご家族と向き合い、知恵を出し合うことが重要なのではないでしょうか。
 私どもの親の世代は、いわゆる団塊の世代でして、現在60代の半ば。そろそろ体が思うように動かなくなってきて、住まいを直しながらなんとか在宅生活を続けられるという場面が、これから急速に増えていくことが目に見えております。
 これに対応し、住宅改修に関わる専門家の技術向上及び人脈づくりの機会として、昨年に続いて2回目の研修会となる今回は、福祉用具供給業者や理学療法士、作業療法士の参加も得て、前回より増えて70人での開催となりました。
田村先生の講演
はじめは、理学療法士の田村茂先生による講義です。
住宅改修を長年にわたり経験していらっしゃる中で、成功例、工夫例、失敗例をたくさん示していただき、わかりやすかったです。
グループワーク中1
そして、グループワークです。
各班には、建築士、介護支援専門員、福祉用具供給事業者、理学療法士、作業療法士が1~2名ずついます。
各専門家が意見を出し合って、最良の住宅改修設計提案を行います。
課題の提供と説明は、前回研修会でもお世話になった富山県建築士会理事の今村さんです。
各班、意見を出し合いながら、平面図に改修プランを書き込んでいきます。
福祉用具のカタログを見ながら代替案を模索する姿もたくさん見えました。
グループワーク中2
与えられた時間は80分。
実務では、こんな短時間で現況把握して設計を完了することなんてありえません。
この研修の目的は、
・住宅改修に関わるチームにおける、専門家の役割を理解し合う。
・専門性を生かして社会に貢献することで収入を得る産業であると認識する。
・住宅改修に真摯に取り組む雰囲気をつくる。
の3点にあり、真剣に意見を出し合い、聴き合うことが重要です。
発表
最後に、10班のうち半分の5班の方々に発表していただきました。
班ごとに今村さんの講評をいただいたのですが・・・ちょっと辛口でしたね(汗)
研修会の時間配分を失敗して終了時刻が伸びてしまいました。
清書時間の確保や使用するコピー機速さの把握など、次回に向けて反省です。
研修会後は、例によって懇親会。
懇親会は、理屈では整理できない実務を打ち明けあうために必要不可欠なのであります。
知識はネットで簡単に調べられるけど、知恵は人と関わりながらでないと得られない。
国はお金がないのに、一気に訪れる高齢化社会。克服する知恵が必要だ。
ご協力いただいた団体
 富山県介護支援専門員協会
 社団法人日本福祉用具供給協会富山県ブロック
 一般社団法人富山県理学療法士会
 一般社団法人富山県作業療法士会
(野村)

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