チームで解決・住宅改修!研修会を開催しました。
3月3日(土)
会場はなんと!!!富山空港ターミナルビル国際線3階 レセプションルーム
空港ってなぜか気持ちが踊りますよね
もちろん旅への出発ではないので気持ちを入替てしっかり研修を行いました。
今回の研修会の目的は高齢者や障害者の住宅改修を行う際に、医療・介護・建築
のそれぞれの専門家がどのようにチームを組んでより良い住宅改修を行うことが
できるかを模索することでした。ですから今回は建築士をはじめ介護支援に携わる
さまざまな立場の方(ケアマネージャー・福祉用具販売業・介護従事者等)が参加
せれました。参加人数は62人(建築士29人、介護関係33人)でした。
第一部は富山県建築士会理事、建築工房すまい・る・スペース代表、特定非営利法人
みどりの風副理事長の今村彰宏先生による講演でした。
今村先生には建築士・介護支援両方の立場にたって住宅改修についてわかり易く説明
していただきました。
とても印象的だったのは、「排泄の自立」の重要性でした。排泄の自立は本人にとって
の「自尊心の保持」に留まらず、家族にとっての「介護負担の軽減」につながるので、
介護を受ける本人中心の住宅改修の考え方から家族全体を見渡しながらの住宅改修を
実現しない限り快適な住空間は提供できないことを認識しました。
また「廃用」という耳慣れない言葉についても印象に残りました。廃用とは使わない
ところが衰えていくという意味です。つまり入院中にリハビリテーションを受けて
一生懸命動かしていた筋肉も在宅介護を受けてあまり動かなくなったためにせっかく
動くようになった筋肉がまた衰え最後には動かなくなるということです。ですから
今村先生はあくまで本人の自立(排泄の自立を含め)を基礎におき自分ができることは
なるべく自分で行うことで廃用の進行を抑制し、住宅改修はその自立の為の補助的な役割
を担うということお話いただいたのだと思います。
以上のような住宅改修をするうえでの基本的な考え方を学んだ上で第2部では建築士と
介護関係の方を交えて6人を1グループをつくり図面を用いてのより実践的な設計作業を
行いました。それぞれの立場での見解を尊重しあいながら行ったこの作業は新たな角度から
住宅改修を捉えることができ本当に充実したものになりました。
その後グループの代表による発表を行いました。
同じ題材をつかたのですが、どのグループもそれぞれに最適を求めた計画であり、参考
になる点が多くありました。
改めて介護が必要な方の住宅改修は建築士と介護支援専門がチームを組むことでより良い
住空間を計画できることを実感しました。
最後になりますが、講演を快諾していただきました今村先生ありがとうございました。
また建築士会と介護支援専門員様のパイプ役を担っていただきました富山県介護支援
専門員協会の黒田様及び事前打合せに参加いただいた介護支援専門員協会員の皆様
本当にありがとうございました。研修後のアンケートでは「大変有意義だった」との
感想が大半でした。皆様のご協力のお陰と感謝しております。
今後もこの研修を続けていきたいと考えておりますのでご協力の程よろしくお願い致します。
また富山県介護支援専門員協会様のブログにもこの研修会がアップしてありますのでご覧
下さい。
富山県介護支援専門員協会ブログ☜ここをクリック
懇親会・二次会の様子☜ここをクリック
室谷
チームで解決!住宅改修研修会を開催しました!!!
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