平成22年12月11日(土)、12日(日)の二日間に渡って行われました
「建築士会砺波支部青年女性一泊研修旅行」の続きです。
ホテルでは・・・
早朝の温泉でほっこほこになり、朝食をいただき、
しばしのオミアゲ購入タイム。
そしてチェックアウトを済ませ、2日目の研修旅行へ出発
2日目も元気いっぱいのメンバーです
バスは「お菓子の城」を目指し、再び愛知県犬山市へと向かいます
お菓子の城は、竹田製菓が運営する愛知県犬山市にある観光施設で、
1986年(昭和61年)3月22日に開園したお菓子のテーマパークです。
建物は北海道庁をモチーフとしているそうです。
到着したら、すかさず記念撮影
(写真をクリックすると拡大できます)
前日見た犬山城と打って変わって、洋風のお菓子の城をバックに。
マスコットキャラクターも一緒ですよ!
長島さんは「カレーパンマンや」と言っていましたが、
正しくは「スイートポテト王子」というらしいです
若干分かりづらいキャラ設定もご愛嬌。
ランチバイキングまでは時間があるので、内部見学タイム。
エントランスホールには高さ14.8メートル、世界一のシュガーケーキがそびえ立っています
シュガーケーキを囲む吹抜けを見上げる。
砂糖でできたバラがちりばめられたゲート。
なかなか手間がかかってますよ!
お菓子でできた世界の有名建築もありました。
●ノイシュヴァンシュタイン城
●サグラダファミリア大聖堂
結構細工が細かくてビックリです。
●パルテノン神殿
ピンクはいかがなものかと・・・
でも、よくできていますね。
お寿司もお菓子。
あっ、スイートポテトが混じっています。
動物もいました。これもお菓子。
お菓子の森に迷い込む荒井嫁。
小澤さんファミリーはクッキーづくりに挑戦!
うまくできたのかな?
シンデレラの魔法のサロンでは、南部さんの下の娘さんノアちゃんがお姫様に大変身
可愛いですねぇ
パパはデレデレでした(笑)
さあ、お腹が減ってきたところでお昼です。
昼食はランチバイキングです。
皿に盛られた料理たち。
パスタ、から揚げ、ポテト、カレー、サラダ、デザート各種・・・
子供の好きそうなメニューがいっぱい!
味覚がおこちゃまな荒井もがっつきます(笑)
家族仲良く食事する南部さんファミリー。
お姫様が混ざっていますよ
デザートまでしっかり食べてお腹いっぱいです
というところで、お菓子の城を後にして、次の目的地
「明治村」に向かいました。
正式名称「博物館 明治村」は、明治時代の建物等を移築・復元し、当時の歴史や文化を
今日に伝えようとする野外博物館です。
-公式HPより-
明治時代の建築を 保存するとともに 歴史資料を 収集・保存・管理する博物館として
明治村を運営公開することは、国民がここを訪れて明治の新しい形と 心を発見し、体験する
社会教育の場、またレクリェーションの場として 有意義であり、ひいては現代および将来の
国民生活の向上 並びに 文化の伝承と創造に寄与することが大きいと思われる。
素晴らしい考え方ですね。
歴史的な価値のある建物が、老朽化や維持費がかかるという理由で取り壊されたり、廃墟状態に
なっていたりという状況を度々目にすることがあります。
今は「登録文化財」という制度もありますので、国任せではなく、私たち建築士がそのような
建築を率先してすくい上げていかなければならない!と考えます。
住宅を含め建築には文化的側面もあるということを忘れてはいけない…と思うのです。
さて、明治村では各家族で別行動となりましたので、
私が気に入った建物をざっと紹介したいと思います。
(時間に限りがありましたので、限られた建物しか見られませんでしたが・・・)
これは小泉八雲の避暑の家。
明治村では駄菓子屋さんとして使われています。
1・2階の軒高さ・・・とっても良いです♪
このまま持って帰りたくなるような愛らしい外観。
かなり気に入ってしまいました
金澤監獄のゲート。
なかなか物騒な建物ですが、赤レンガの外観が何ともいえない存在感。
竪格子と、小屋組みのトラスが美しいこの建物・・・
実は監獄の雑居房なんです。
知らぬが仏・・・。
アーチ橋、木々の緑、青空・・・最高のコントラストです♪
聖ザビエル天主堂。
宣教師フランシスコ・ザビエルを記念して京都に建てられたもの。
竣工当初の外壁は煉瓦造でしたが、 移築に際し鉄筋コンクリートに変更されたそうで、
内部の木材は天井板を除いて欅(けやき)が用いられています。
ステンドグラスからの光が美しかったです。
宮津裁判所法廷。
法廷なのにたくさんの窓。現在の法廷を考えると、ちょっと違和感があります。
天井の高さとハイサイドライトのバランスがすごくいいんです♪
鉄道寮新橋工場。
工場のシンプルな機能美を感じました。
ブラジル移民住宅。
外壁の真壁づくりは日本的ですが、屋根はスパニッシュ瓦。
でもそれが妙にマッチしている気がしました。
その飾り気のない立ち姿が心に強く残った建物でした。
食道楽のカフェ。
明治時代の小説家・村井弦斎が著しベストセラーとなった恋愛小説「食道楽」の中で登場する
様々な料理を実際に食べることができるのだという・・・
すごく入りたかったのですが、時間がなくてダメでした。残念
この低い軒のエントランスがいいんですよね~。
京都中井酒造。
屋根のムクリが心憎い!
東松家住宅。(重要文化財)
3層構造の木造の吹抜け。
木軸空間の美しさがよくあらわれた建物です。
2丁目レンガ通りの突き当たりにある、東山梨郡役所。(重要文化財)
ドラマ「坂の上の雲」のロケ地になった建物です。
そして、私の中のメインイベントがこちら、「帝国ホテル中央玄関」です。
日本で見られる近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト設計の数少ない建物のひとつです。
この建物は、1919年(大正8年)9月に起工し、4年の歳月をかけて、 東京府東京市麹町区内幸町
(現:東京都千代田区)に建てられた帝国ホテル新館の中央玄関部分です。
設計者のライト(1867-1959)は、1916年(大正5年)12月に来日しますが、 工期の遅れや建築費の
増大等で、竣工前の1922年(大正11年)7月に解任され、 帰国してしまったそうです。
巨匠と言うのは様々な逸話を持っているもんですなぁ。
その生で見る外観は重厚かつ繊細。
現代の建築にはない、この建物にしかない質感がそこにはありました。
この建物に使ってあるレンガタイルはいはゆるレプリカ。
機械加工でINAXが製作したそうな。
実は当時のレンガタイルが使われいる場所がちょこっとあるんです。
それがこちらの柱。
表面に彫ってあるくし目のような溝もすべて手作業だとのこと。
不均等な感じによって、レンガの質感がより強く伝わってくる気がします。
ちなみにタイルの厚みも当時のものの方が全然厚いんです。
タイルというには厚すぎるくらい。
ですからこのレンガタイルは張ってあるというよりも積んである感じですね。
また外観で印象的なのは水平に大きく張り出した庇。
下から見上げ見ると空が見えます。
そう、これは雨を防ぐような庇ではなく、装飾の意味合いが強いものでした。
さぁ、中に入ってみましょう!
一番確認したかったのは、奥に見えるロビーの天井の高さ。
うーん、やっぱりナカナカの低さです。
それによって吹抜け部の開放感が強調されると共に、ロビースペースに
落ち着きを与えています。
しかし、この天井高さが活きているのは、ロビースペースの幅・奥行と吹抜け部分の
空間の比率などがすべて影響しあった絶妙の関係があるから。
それが建築の奥深いところです・・・。
ちなみに一番天井高が低いのはここ。
この階段上に張り出したバルコニーのような部分の下が2100mmの天井高となっています。
でも狭苦しさは感じません。
いったん天井の低い部分をくぐらせてから天井の高い部屋へ人を入れる。
そうすることによって、連続する空間が単調な印象になりませんし、
建物自体が身体に近いものに感じられ、スケールアウトしないというか・・・
そんな意識操作を意図していたのではないでしょうか。
にしても、これは帝国ホテル。
この天井高の採用は勇気がいることのように思います。
ライトには確信があったのでしょうか。
夜は柱部分の灯りがより映えて美しいらしいです。
お盆の時期だけ夜の営業をしているらしく、それが夜の帝国ホテルを体験できる
唯一のチャンスだとのこと。
みなさんも一度は浴衣を着て訪れてみては?
これはガイドさんの説明を受けているところ。
この建物専属のガイドさんがいらしゃって、15分ぐらいかけて案内してくれました。
ずーっと見たいと思いながら、なかなか見れなかった帝国ホテル。
思いが叶って大満足の荒井でした
最後に明治村の入り口でみんなで記念撮影
(写真をクリックすると拡大できます)
これにて旅行メニューは終了。
一向はバスに乗り帰路に就いたのでした。
ざーっと2日間を振り返ってきましたが、
旅行に行ったみなさんは懐かしく思い出されましたでしょうか?
(まだ2週間も経っていませんが・・・)
また、残念ながら欠席された小山部会長は、少しは一緒に旅行した
気分になっていただけましたでしょうか?
この研修旅行では「家族間相互の交流」ということも大きな目的となっていたため、
極端に専門的な建築物見学に偏らず、私たち士会員だけなく、
その家族も充分に楽しめる良い旅行だったのではないでしょうか。
このような機会を設けてくださった砺波支部青年部会長の長島さん、そして旅行の間
忙しく動き回っていらしゃった同じく砺波支部青年部会の南部さんに対して
改めて感謝いたします。
ありがとうございました
荒井
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何度も名前が出てきた長島です。
まずは荒井さん、ブログアップお疲れ様でした!
これだけの量のアップにはかなりの時間と労力を割いて頂いたと思います。ホントに感謝感謝です★★★
参加したみんなの楽しそうな表情が見て取れる写真ばかりなので、僕たちの満足感が上手く伝わってると思います!
明治村は行く前から期待大!だったんですが、意外とお菓子の城も良かったですねw
今後も砺波支部では、参加者が楽しい!と思える事が一番のお土産になるような企画を心掛けていきたいと思っています。次回の企画には、また多数の県青年の参加をお待ちしております!
砺波支部青年部会長 長島
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荒井さん、ブログアップおつかれさまでした。
家族で振り返って拝見しました。
いや~ホント楽しかったですね。
うちのの未歩の写真もあって喜んでおりました。
このブログは、家族にも自分達の活動も見る事ができるので、素晴らしいと改めた思いました。
荒井さんいつもありがとう御座います。
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コメントありがとうございます!
この量のアップはなかなかに大変でしたが、旅行自体が良いものだったので、
楽しく振り返りながら書いておりました。
士会員だけでなく、その家族や一般の方も見てくださるブログになったら良いですねぇ♪
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長島砺波支部青年部会長の企画は参加者に充実した2日間だったようで感謝です!ありがとうございました。毎回ナイスな企画だからね。
そしてみんなと行けなくて残念だったのがこの投稿を見て悔しさ倍増です。荒井さん、ありがとー!悔しいっ。
我々青年部会ではお堅い事業ばかりを行っているように一般の方、家族のみなさんに思われがちかも知れません。しかし、このような事業も行っていることが伝えられることで今後の活動にも広がりが持てるね。やっぱり基本は楽しまないとね!
今後も各支部青年と県青年とが協力していくことでそれぞれに素敵なものが得られように、楽しんでいきましょう!
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悔しさを倍増させてしまったようで、すみません・・・(笑)
次の機会では是非一緒に楽しみましょう♪
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研修旅行に参加された皆様お疲れ様でした。
本当に楽しい研修だったことが皆様の笑顔で伝わってきました。楽しい中にも建築士会らしい有名な建物の見学も織り交ぜて本当に楽しく中身の充実した研修旅行だったことと思います。
荒井さんの写真とコメントのお陰で臨場感たっぷりで拝見でき、行っていない私も楽しめました。ありがとうございました。小澤さんのコメントにもありましたが、このブログは青年部会の情報を分かちあうための価値あるものになりましたね!本当にお疲れ様でした。
そして長島さま、参加者の皆様にこんなに楽しんでもらえる企画されたこと、改めて「さすが!」
だと思いました。準備等大変だったと思いますがお疲れ様でした。
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楽しんでいただけたようで、良かったです(^_^)
「青年部会の情報を分かちあうための価値あるもの」・・・
そうなってくれたら嬉しい限りです♪
これをしっかりと継続させていくことが大切ですね。