月別アーカイブ: 2010年10月

平成22年度 第7回役員会

10月14日(木)、第7回役員会を行いました。
IMG_4262.jpg
主な議題は、
①新規研修事業
②県産材こどもの城づくり事業
③屋根通気防水下地材研修

でした。
①新規研修事業の内容がついに明らかに!
 タイトルは・・・
 「建築士が最低限認識しておきたいリハビリテーション医学(仮称)」
 です。
 私が今強く興味を持っているものの一つが「福祉住環境整備」です。
 これは高齢化社会となっている現在、世の中的にも求めているものでしょう。
 まさにタイムリーな話題として、野村副部会長が提案してくれたこの研修案。
 次回の役員会の審議を通ることは間違いないと思われますが、より有意義な
 研修事業となるように青年部会全体で計画を練りたいですね!
県産材こどもの城づくり事業に関して、先日行われた「塗装作業」「建て方作業
 について、小澤実行委員長・各チーフより報告が行われました。
 色々と問題・課題が浮き彫りとなりましたが、まずは無事建て方作業を終えられて
 良かったです。
 中間検査に向けて、残工事と報告書作成の作業確認も行いました。
 建物をしっかりと完成させ、安全に園児たちに使用してもらえるよう、
 あと一息、気を抜かず頑張りましょう!
③10月10日のこどもの城建て方作業に合せて行われた、「屋根通気防水下地材研修」の
 2段階目「施工実演見学」について荒井より報告を行いました。
 段取りの部分で反省する点は多々ありましたが、こどもの城事業に技術研修を合せる
 という趣旨自体は皆さんから評価していただき、これからも積極的に行いたいという
 意見もいただけ、きっかけづくりとしてはボチボチの成果だったのでしょうか・・・。
 次回役員会までに報告書を作成する予定です。
これからも「青年部会らしく」ということで、積極的に研修活動・交流活動を企画し、
部会活動を盛り上げていきましょう!
出席されたみなさま、遅くまでお疲れ様でした。
荒井

平成22年度 残工事(同朋幼稚園)~其の壱~

10月11日(月)、同朋幼稚園にて県産材こどもの城づくり事業の残工事を行いました。
小さい建物ではありますが、目に見えにくい手間の掛かる作業も多く、さすがに1日では
完成しないのでこのような残工事を行う必要がでてくるのです。
この日の参加者は小澤棟梁・室谷チーフ・小山部会長・荒井(設計者)の4名。
スッキリと晴れ渡った空の下、少人数ですが気合を入れて作業を開始!
IMG_5285.jpg
■塗装タッチアップ作業を行う小山さん。
 塗り忘れ部分や、切断面などに塗装しています。
IMG_4260.jpg
■板張り作業を行う室谷さん。
 大工さんの手伝いとして大きな戦力になっています!
IMG_5290.jpg
■9月8日に研修を行った屋根通気防水下地材「エアーギャップシート」を敷いた屋根面。
IMG_4251.jpg
昨日の建て方作業時には、販売代理店の涌井さんと共に東京からメーカーの方もいらっしゃって、
施工実演研修に参加していただきました。
これからの金属屋根防水下地材として普及が期待される材料で、アスファルト系ルーフィング材の
問題点、そして金属屋根特有の雨音・結露という問題を解決するべく開発されたものです。
富山県内の方で興味を持たれた方は下記まで資料請求をしてみて下さい。
『 アルコ富山株式会社/担当 涌井氏 TEL:076-439-6682 』
■トップライトの下地取付作業を行う小澤さん。
IMG_5287.jpg
IMG_5288.jpg
穴の開いた野地板の上に中空ポリカーボネート板(乳白色)を張ります。
これによって、直接的な太陽光をやわらかく淡い光に変化させます。 
また、内部より見上げた時にトップライト内の下地を見えないようにする狙いもあるんです。
IMG_4261.jpg
中空ポリカーボネート板の上に重ねて、タルキを流れ方向に転がします。
IMG_5296.jpg
転がしタルキの上にポリカーボネート製波板の受材である胴縁を止めつけていきます。
白く塗装してあるのは胴縁の影が映り込みにくいようにするための工夫。
IMG_5297.jpg
これで下地は出来上がり♪
この上にポリカーボネート製波板を打ち付けて、周囲に雨押さえ板金を施せば
手づくり天窓『光の水玉トップライト』の完成です。
この日は板金屋さんとの打合せも行いましたので、今週中にはトップライトを含めた屋根仕上げが
完成する予定です。乞うご期待!
■内部間仕切りとして中空ポリカーボネート板(透明)を取り付ける室谷さん。
IMG_5300.jpg
荒井もしっかりと室谷さんの手伝いをしました。
写真ばかり撮っている訳ではありませんよ
計3箇所に取り付けて、なかなか大変でした。
特に写真に写っている三角形の部分は押縁端部が斜めになっているので苦労しました
大工さんならパッパッパーと済ませてしまうのでしょうが・・・。
■その他にも小澤さんは大忙しです。
IMG_5305.jpg
はしごが取り付けられています。
地面に敷いてあるのは透水性ブロックです。
IMG_5304.jpg
外廻りの手すりもしっかりと取り付けられています!
■最後にトップライト&穴あき落とし込み板壁がつくる「光の水玉模様空間」を激写!
IMG_5310.jpg
そこには、私が思い描いた以上に美しい空間が広がっていました・・・。
建築面積2.4坪程の小さな空間に建築として息が吹き込まれたのを感じた瞬間でした。
さてさて、小澤棟梁をはじめスタッフみんなで作り上げたこの空間、
子供たちはどのように感じ、どのような表情を見せてくれるのでしょうか?
竣工式がとても楽しみです。
休みにも関わらず、わざわざ差し入れを持って駆けつけて下さった
同朋幼稚園の先生方、本当にありがとうございました
小澤さん、室谷さん、小山さん、作業お疲れ様でした。
そして残工事はもうちょっとだけ続くのです・・・。
荒井
 

平成22年度 建て方作業(同朋幼稚園)

10月10日(日)、県産材こどもの城づくり事業の「建て方作業」が
同朋幼稚園にて行われました。
それでは、写真と共に当日を振り返ってみましょう!
■まずは早朝、実行委員(建築士会)が集まって作業の打合せです。
 チーフの室谷さんは気合が入っています!
IMG_3955.jpg
■まだ園児たちがやってくるまでに時間がありますが、一足先に大工さんは作業を進めます。
 スケジュール上仕方がないところなのです・・・。
 では、ここで一旦こどもの城が組み上げられていく様子をダイジェストでどうぞ!
IMG_3949.jpg
基準となる一面をあらかじめ組んでしまってから立てています。
IMG_3953.jpg
足固めから組んでいきます。これで1・2階の床が構成されます。
IMG_3962.jpg
穴あき板を柱間に落とし込みながら3・4階部分を建ち上げていきます。
片持ち梁となる床梁の成は6寸。これによりタワミを防止して、更に
柱との接続に長ホゾ込栓が使えるようになってます。
IMG_3983.jpg
小屋梁が取り付けられました。梁成は柱頭の込み栓が打てるように5寸としてあります。
IMG_3987.jpg
引き続き小屋部分の組立。小屋組み妻壁(台形の部分)にも穴あき板を落とし込みます。
IMG_4005.jpg
軒桁・母屋の取り付けが完了。
IMG_4012.jpg
屋根垂木を取り付けていきます。
IMG_4014.jpg
穴あき板のどこかにミッキーがいます!わかりますか!?
IMG_4023.jpg
小澤棟梁に任せてもらった作業に打ち込む実行委員たち。
その作業とは込栓の面取り作業です。
IMG_4025.jpg
富山県森林政策課の牧田さんまで手伝って下さいました!ありがとうございました♪
■そうこうしている内に園児たちが集まってきました。
 まず園長先生からのお話があり、牧田さんのあいさつ、室谷さんのあいさつ、
 スタッフ紹介という手順で開会式が進みました。
IMG_4027.jpg
■開会式が終わると早速作業開始!
 園児たちにのこぎりを使って外壁に使う板を切ってもらいます。
 みんな、お父さんやお母さんと協力して頑張って作業してくれました。
IMG_4031.jpg
IMG_4033.jpg
IMG_4042.jpg
■一方では大工さんの作業が進んでいます。
IMG_4072.jpg
屋根垂木に鼻隠し板が取り付けられました。
IMG_4083.jpg
続いて破風板も取り付けられました。
IMG_4087.jpg
屋根野地板を張る前に淀をぐるりと廻します。
■お昼休憩も迫ったところで、設計者から園児たちに建物の説明を行います。
IMG_4100.jpg
子供たちは真剣に聞いてくれています。
IMG_4098.jpg
まずは大工の當田さんに手伝ってもらって、この建物が4階建てであることを説明。
各フロアを駆け上っていく當田さんです。
IMG_4102.jpg
次に、室谷さんに手伝ってもらって、大工さんの技術について説明。
そのパズルのような仕組みに園児たちは興味深深!
写真は、サンプルを使って「長ホゾ差し込み栓打ち」について説明しているところ。
IMG_4107.jpg
園児たちの猛烈な質問攻めに合う棟梁の小澤さん
しかし、それに負けずうまく回答していました
■ここで一旦お昼休憩です。
 スタッフのために美味しいお弁当や飲み物を用意していただきました。
 おかげさまで元気百倍でした ごちそうさまでした!
■午後からは、園児たちに先ほど切った板にお絵描きをしてもらいました。
 想い出を刻み付けるように好きな絵や名前を書いてもらいます。
IMG_4112.jpg
IMG_4138.jpg
IMG_4142.jpg
■その間に大工さんたちはお絵描き板をはる準備。
 床板張りと板受材の取り付け作業を急ぎます。
IMG_4157.jpg
■さあ、お絵描きが終わったら、その板を建物に取り付けていきましょう♪
 激しい雨のせいで作業は一時中断となりましたが、なんとか雨も止み作業再開!
 金づちで釘を打つ作業は子供にとっては大変な作業です。
 しかし、お父さんやお母さんと協力して最後まで頑張ってくれました。
IMG_4199.jpg
IMG_4213.jpg
IMG_4218.jpg
■この日のフィナーレは「餅まき」ならぬ「お菓子まき」の予定でしたが、
 予想以上に地面の状態が悪かったので、大工さんから園児たちへ
 お菓子を手渡ししました。
 屋根から威勢よくお菓子をまけなかったのは残念でしたが、お菓子をもらった
 園児たちはとても嬉しそうで良かったです
IMG_4239.jpg
IMG_4243.jpg
■小澤さんよりお菓子まき(餅まき)について少し説明がありました。
IMG_4250.jpg
■最後に保護者の代表の方より、温かいねぎらいの言葉をいただきました。
 それが何よりも嬉しかったように思います♪
こんな感じで建て方作業は終了。
完成には至りませんでしたが、無事建ち上がったことにひとまずホッとしました。
この事業の主役である園児とその保護者の方たちは、とても楽しそうに作業に参加して
いただけていたように見受けられ、想い出に残る1日になったのならとても嬉しく思います。
そして、無事竣工式を迎えられるように、スタッフ一同残りの作業にしっかりと取り組んで
いきますので、完成を心待ちにしていて下さいね!
同朋幼稚園の先生方、園児たち、保護者の方々、そして実行委員のみなさん、
建て方作業本当にお疲れ様でした!
荒井

平成22年度 第7回正副部会長会議

10月6日(水)、第7回正副部会長会議が行われました。
この日は久々に監事の大橋さんが出席して下さいました♪
差し入れまでいただきまして、ありがとうございました
IMG_3931.jpg
IMG_3932.jpg
主な議題は、
①県産材こどもの城づくり事業
②屋根通気防水下地材研修
③新規研修事業
④ブロック事業

でした。
①小澤実行委員長より、「県産材こどもの城づくり事業」に関して、
 塗装作業の報告があり、また建て方作業と中間検査について
 打合せを行いました。
いよいよ今週末に建て方作業が行われます。
 この事業において一番盛り上がりをみせる部分ですので、とても楽しみです!
②9月8日に行われた「屋根通気防水下地材研修」の2段階目である施工実演が
 10月10日(日)のこどもの城の建て方に合せて行われますので、
 材料準備と解説員手配の確認を行いました。
 また報告書の作成について小山さんより指示がありました。
③野村副部会長より新規研修事業について、事業計画の経過報告がありました。
 着々と準備を進めておりますので、お楽しみに!
④東海北陸ブロック事業として、平成23年度建築士の日に一斉統一イベントを行う旨の
連絡が運営委員長の尾関さんよりあったことが小山部会長より報告されました。
 まずはそのイベントのテーマを探す作業が急がれます。
 「学生×青年建築士×住育=地域連携」に観点をおくとのこと。
 各イベントへの視察のための予算も組まれているので、何とか
 魅力的なイベントにしたいものですね。
会議の最後の方では、県産材こどもの城づくり事業のマニュアルづくりに話しが及び、
意義を理解しつつもその難しさに一同でウーンと唸っていました(笑)
しかし、何かしらのカタチにするべきなのでしょうから、まずはたたき台になるものの
作成が必要なようです・・・。
というところで会議は終了。
大橋さん、遅い時間までお付き合いいただき、ありがとうございました!
出席されたみなさんお疲れ様でした。
荒井

平成22年度 基礎作業・塗装作業(同朋幼稚園)

10月3日(日)、同朋幼稚園の基礎作業・塗装作業を行いました。
雨の予報も出ていましたが、朝はスッキリと晴れていました♪
実行委員は基礎班と塗装班に分かれて作業を行いました。
基礎班では、丁張り、地盤面の掘削、沓石(くついし)の配置という作業を行います。
まさに建物の基礎となる作業で、これがきちんとしていないと、建物が
斜めになってしまいますからね。
塗装班は、園児と保護者の方たちの塗装作業を手伝いました。
小澤さんが心をこめて刻んでくれた材料を長持ちさせるため、
組み立てる前にみんなで塗装を行います。
これはどこの部材だろう?なんて考えながら塗っていると楽しいんですよね♪
■基礎作業風景
IMG_3922.jpg
丁張り(遣り方)の様子。基準となる高さを定めます。
IMG_3923.jpg
掘削の深さを割り出したら、ひたすら掘るべし掘るべし!
手掘りで総掘り。腰と腕が痛いです・・・
IMG_3925.jpg
掘削が終わると沓石を並べていきます。
小澤さんが描いた板図を見て沓石に付いている金物の方向をチェックしながら
並べていきます。
IMG_3927.jpg
ひとつひとつのレベル・水平を見ながら並べていくのは、
見た目以上に手間がかかる作業なんです
IMG_3929.jpg
通り雨にぬれながらも無事完了。
基礎班のみなさん、ご苦労様でした!
■塗装作業風景
5F52.jpg
全体の作業風景。
こんな感じでみなさん和気藹々と作業されていました。
5BE7.jpg
この大きな材料は通し柱ですね。
62BE.jpg
例の穴あき板を塗ってくれています♪
ちょっとネタバレになってしまうのが残念
6108.jpg
このハシゴのような材料はどこに使うんでしょうか?
お楽しみに~
このように本物の木に触れると、木の表面が割れていたり、節があることに気づき、
それは欠陥ではなく、ごく自然なことだということを学びます。
子供の時から「本物」に触れることはとても大切なことです!
先生方・園児たち・保護者の方たちの手際のよい作業のおかげで、
作業はすべて予定通り午前中で終了。
参加された皆様、本当にお疲れ様でした!
あとは建て方を楽しみに待ちましょう・・・。
荒井